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空気をまとって夏に涼しく冬に暖かい羊
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羊の体は、モコモコと毛で覆われていてとても暖かそうですよね。
羊毛の繊維の中には無数のエアポケットがあり、そこにたくさんの空気が封じ込められるようになっています。
空気の層で外気を遮断すること
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縮れて蒸れない羊の毛
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羊の毛は、他の動物と違って縮れた毛で体が覆われていています。
ウールは英語で縮れた毛を意味し、モヘアなどのまっすぐな毛と分けられています。
大昔の羊は、外側に真っ直ぐな毛、そして内側に縮れた毛
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暖かく、弾力のある羽毛
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鳥の体を覆う沢山の羽毛は、皮膚が変化したものです。
鳥の羽毛は、一本の軸からV字型の羽枝が両サイドに沢山広がっている構造(写真2)で、これがたくさん集まることで空気を閉じ込めて保温し、体を暖かく
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冷たくて甘いメープルシロップ
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北海道は日本の最北端に位置し、観測史上最低気温となる-41.0℃を記録したこともあります。
私達人間が、防寒もしないでこのような極寒の地へ行ったならば、凍傷(細胞が寒くて死んでしまう)を負ってし
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樹木を支えるクッション細胞壁
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私たちが跳んだり跳ねたり、時には転んだりする体育館の床に木材が多く使われているのはなぜでしょうか。
それは、木が衝撃を吸収してくれるからです。
木が衝撃を吸収する理由は、強風や豪雪に見舞われて
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何千年もの歴史を刻む年輪
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節くれだってねじれた姿で、カリフォルニアの山に生えている松の仲間(ブリッスル・コーンパイン:写真1)は、地球上に生存する最古の植物で、樹齢4700年と言われています。
長年にわたり過酷な気候に耐えて
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ストレス発散が上手な樹木
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私達が、日々の生活の中でストレスを感じるように、樹木も気温・湿度の変化や強風などによってストレスを受けます。
動けない樹木は、長い間の進化の中で、このような外的ストレスに適応できるように進化して
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カイロウドウケツはガラス繊維製造の名人
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カイロウドウケツは深海底の堆積物上に生息する海綿の一種で、ガラス質の骨格でできた駕籠(かご)のような形をしています。
英名で「ビーナスの花籠(はなかご)」と呼ばれるその形の美しさの秘密は、骨格を作る
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微生物の鉄分補給法~シデロフォア~
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私たちは鉄分が不足すると貧血になってしまいます。
小さな生物たち(微生物)にとっても鉄分は重要です。
実は鉄は体内で生産することができず、私たちは食べ物やサプリメントで補給しています。
ホウ
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濃い霧の中を飛ぶ青いツバメの羽毛構造
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南アフリカにはアオツバメという濃い霧の中で餌をとるために飛ぶことができる鳥が暮らしています。
このアオツバメは空気がたくさんの水分を含んでいる霧の多い地域で生息するために最適な羽の構造をしています。
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地上に根を張る熱帯雨林の木
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熱帯雨林の木の根は、地上に大きな薄い板のように幹に付いているのが特徴です。
熱帯雨林の土壌は20cmほどしかないため、大きな木でも主根を地下に浅くしか張れないので幹の近くに巨大な側根を成長の途中で下
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オイルを作る微細藻類
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植物が光合成を行って作り出す有機物(炭素を含む物質)は、私達の生活の中の食料やエネルギー源として欠かすことのできないものです。
水中に生息する小さな単細胞の藻類(植物の一種)の中には、なんと光合成に
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脳を衝撃から守るクッション
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背骨をもつ私たち人間のような脊椎動物の脳の周りには「脳脊髄液」と呼ばれる透明な液体が存在します。
脳から背骨へとつながる脊髄は中枢神経系と呼ばれ、脳脊髄液はこの中枢神経の万能薬と呼ばれています。
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ムール貝が作り出す接着性コラーゲン
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フランス料理に出てくるムール貝(ムラサキイガイ)は、海の中で岩や船底などにくっついて生息していて、波が激しいときにも流されることはありません。
以前ここでご紹介した水中の接着剤フジツボのようにム
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昆虫類に学ぶ新しい多脚式移動システム
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木の枝や葉っぱ、平らな地面、砂利道、積もった枯れ葉の上など…昆虫は場所を気にせず、6本の足を規則正しく動かして歩いていくことができます。
危険に出くわしたら、方向を変えて一目蚕に逃げ出します。
け
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