更新日 : 2013-04-11 08:47:36
ツルツルの雪道を走ってもへっちゃらな犬!
なにがすごいの?
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minakawa
寒い冬に、降り積もった雪や氷の表面が融けたり凍ったりすると、路面は凍結してつるつるになります。
この凍った道を、滑らないようにバランスをとりながら歩くのは、私達人間にとって至難の業です。
しかし、散歩している犬はどうでしょう?
犬は、つるつるの路面でもへっちゃらでお散歩していますよね?
この秘密は犬の足の裏、肉球の構造にあります。
犬の肉球の表面は小さな円錐状の突起の集まりでできています。
犬の肉球は、雪道を元気いっぱい駆け走っても滑らないように、スパイクの役割をしているのです。
どうやって役立てるの?
雪道を走っても滑らない犬の肉球の構造を、靴やタイヤなど滑らない商品の開発に取り入れることができるかもしれません。
どんな研究をしているの?
犬の肉球は、表面の分厚い角質層とその下の弾性繊維からできています。
角質層は、小さな円錐状から構成されざらざらしており、滑りやすい面でも地表をグッと掴むグリップの役割や、着地の際の衝撃を緩和するクッションの役割を果します。
どんな技術開発ができるの?
発明家のスペリーは、愛犬が雪道をよろめきもせず、元気いっぱい駆け回る姿をみて不思議に思いました。
そして犬の足の裏、肉球を観察してみると、円錐状のしわが沢山あることに気づきました。
スペリーはこれをヒントに、弾力性のあるゴム底に、波模様の切れ込みを入れた「スペリーソール」(ソールは靴底の意味)を発明しました。
濡れたヨットのデッキや、つるつるした雪道でも滑らないとされる靴底を備えた靴は、アメリカ海軍でも使用されるようになり、今ではデッキシューズの代名詞ともなっています。