更新日 : 2013-10-02 07:32:44

トンネル掘りの名人フナクイムシはシールド工法の元祖

なにがすごいの?

フナクイムシ
(C) Courtesy of the U.S. Geological Survey
フナクイムシは、10センチメートルくらいの細長い体の貝の仲間(ミミズのような体の先端に小さな貝殻がついています)です。
海に流れてきた木や木造船をえさにしていて、木を食べながら穴を掘ってもぐりこんでいきます。

このフナクイムシの穴の掘り方が見事な職人技です。
体の先端にある硬い貝殻は、木を削る役割と開けた穴がつぶれないよう内側から支える役割を持っています。
しかも貝殻で穴を掘り進めながら、同時に口から分泌液を出し、穴の内壁を固めながら前に進んでいきます。

どうやって役立てるの?

内壁を固めながら穴を掘り進む方法を使えば、崩れやすい土地や川底や海底にもトンネルを掘ることができるようになります。

どんな研究をしているの?

18世紀、イギリス人技師のブルネルは、フナクイムシの穴掘りをまねて、テムズ川の川底にトンネルを掘ることに成功しました。

このトンネル掘りの技術は「シールド工法」と呼ばれ、現在も広く使われています。

【参考】
土木学会|ものしり博士のドボク教室|シールドトンネルは大活躍

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