更新日 : 2013-10-01 07:34:36

ホタルの光を聞いて!虫の声を見て!

なにがすごいの?

光を音に、音を光に変換。
闇夜でほのかに光るホタルの光や秋の夜長に鳴く虫の声は、人の心を落ち着かせる効果を持っています。
これらは人間の脳波や脈拍と同じ「1/fゆらぎ」という特別なリズムを持っていて、人を安らかな気持ちにさせるのです。

こうした光や音を目や耳の不自由な人たちに楽しんでもらおうと、蛍の光を「音」に、虫の声を「光」に変換して表現する研究が始まっています。

どうやって役立てるの?

視覚障害者に蛍の光を聞いてもらったり、聴覚障害者に鳴く虫の音を見てもらったりして、今まで障害者の方々が感じ取ることの出来なかった未知の世界を体感してもらえるようになります。

目や耳の不自由な方々、あるいは日常生活の中で障害を抱えていらっしゃる方々の身近な道具として、それらの人々が日々遭遇している現代社会のストレスなどから解放されることに役立つようになります。

どんな研究をしているの?

たくさんの撮影機材を持って蛍が飛び回っている真っ暗な川岸や田んぼへ出掛けていき、撮影や録音したデータを加工し、そのデータに基づいてパソコンがスピーカやライトから音や光を忠実に再現させる研究を行っています。
そして、これらの音や光が人の心に与える影響や効果についても考えています.

どんな技術開発ができるの?

超小型電池とマイコンチップを搭載することで、本物そっくりに光る(4~5時間程度)手のひらサイズのホタルロボットが試作器として完成しています。

【参考】
茨城大学|稲垣照美教授|環境熱流体エネルギー工学研究室
板橋区ホタル生態環境館

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