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kakisawa
体が固い殻でおおわれているザリガニは、小さくなった殻を脱ぎ捨てながら大きくなります。
これを脱皮といいます。脱皮の前には殻が軟らかくなり、その下には新しい殻が準備されています。
殻が軟らかくなるのは、殻のカルシウム分を回収して胃の中に貯えるためです。
脱皮後、新しい殻にそのカルシウムを送り込んでリサイクルします。
また、脱ぎ捨てた殻も自分で食べてしまいます。
カルシウムが少ない淡水に住んでいるザリガニならではのカルシウム活用の知恵です。
また、古い殻が軟らかくなることで、脱皮が簡単になるという効果もあります。
脱皮したての新しい殻もカルシウムが少なく軟らかいのですが、これも脱皮後殻を大きく膨らませたり形を整えたりするのに便利です。
新しい殻は、回収したカルシウムを使って2日くらいで固くなります。
必要に応じて固くなったり軟らかくなったり、ザリガニの殻は変幻自在のよろいです。
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固さを自由に何度でも変えられる材料があれば、軟らかいときに加工や成形をして使用するときには固くすることができます。
また、繰り返して使うこともできます。
ガラスやプラスチックの一部は熱を加えればこのようなことが可能ですが、特定の成分だけを加えたり取り出したりすることで同じようなことができれば、もっと便利です。
また、その成分を有効に回収することもできるようになります。