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龍
「空飛ぶ宝石」の異名をとるカワセミは、その美しい体を一直線に伸ばし、時速100キロメートルものスピードで獲物の魚めがけて水中に飛び込みます。
水しぶきすらほとんど上げず弾丸のようにダイブするカワセミのくちばしは、水や空気の抵抗を減らすために鋭い四角すいの形をしています。
この形状は、研究者がコンピュータを駆使して計算しやっとたどり着いた最も抵抗の少ない形とピタリと一致していました。
長い長い進化の歴史の中で、カワセミは飛び込みに最も適したくちばしを手に入れていたのです。
新幹線の先端をカワセミのくちばしに似た形状にすることで、走行抵抗を30%減らし、また、トンネルと通る時に発生する騒音を解決することに成功しています。
【参考】
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カワセミと500系新幹線電車 | 野鳥を楽しむポータルサイト BIRD FAN | 日本野鳥の会